【小説】

一九四〇 命の輸送彩流社(2021)

〈命のビザ〉を繋いだ、名もなき者たちの物語。

1940年春、ジャパン・ツーリスト・ビューローに入職して2年目の浅田海は、ニューヨーク事務所への赴任命令を受け、太平洋を越え米国大陸にやってきた。着任後すぐ、奇妙な電話が事務所へ入電する。米国ユダヤ人協会からビューローへ協力を要請する一本の電話をきっかけに、海は壮大な運命に巻き込まれてゆく・・・・・・

ナチス・ドイツの苛烈きわめる迫害を、〈命のビザ〉を手に必死に逃げ延びたユダヤ人の果てしない旅路の陰には、使命に燃える、若きジャパン・ツーリスト・ビューロー職員たちの尽力があった。歴史の表舞台には上らない、ユダヤ難民救出のもう一方の真実を描く長編小説。

「お客を守り、旅をお世話するのがビューローの仕事。どんな旅でも」

【観光ビジネス』

『観光サービス論―観光を初めて学ぶ人の14章』単著  古今書院(2015)

観光ビジネスは旅行者に様々な観光サービスを提供する。観光学の入門書として、観光の歴史、国内旅行、海外旅行、訪日外国人旅行、観光ビジネス、ニューツーリズム、観光まちづくりなど観光学の基礎、観光ビジネスの基本知識を観光サービスの観点から解説。政府刊行物。大学教科書多数採用。

『旅行会社物語』共著  学芸出版社(2018)

どうすれば生き延び、成長できるのだろうか?様々な時代の旅行会社の誕生と成立、そして創業者たちの思いとは⁉日本の旅行会社の、それぞれの時代を背景に登場してきた、特色ある旅行会社の誕生と成立、創業者たちの思いを調査、取材し解説。

『事例で読み解く 海外旅行クレーム予防読本』共著  学芸出版社(2016)

お客様相談室に届いた実際にあったクレームと対応を元に、予防のためのコツを明らかにする。パッケージツアーの企画・販売担当、添乗員さんから広くホスピタリティ関係者に、商品改善・業務改善に直結するヒント満載。海外旅行の現場で働く人々の必読書。研修に最適な一冊。

『旅人の本音―「日本」の旅に関するアンケート集』共著 彩流社(2009)

「日本」の旅に関するアンケート集。独自の手法で分析した研究結果レポート。“旅行者研究”をテーマに、多様化・個性化した旅行者の行動と心理を独自の手法で分析。ズバッと日本人旅行者に迫る。

『キャッチコピーに見る「旅」』共著 彩流社(2008)

1964年から今日までの時代を超越した旅行に関する広告コピーを収集、アンケート調査により印象強い広告とその事態背景を分析。読めば旅に出たくなるコピーがいっぱい。時代を超越した新聞広告キャッチコピーをセレクト。さあ、本を片手に「旅」に出よう。

『旅行会社のクロスセル戦略―勝ち組になりたければ“旅以外”を売れ!』単著 イカロス出版(2007)

ご一緒にポテトはいかがですか?厳しい状況下にある旅行業界で生き残るためのヒントはこのフレーズに隠されている。旅行保険、外貨、旅行積立、旅行券、旅行図書、海外土産など「第4の旅行商品」と呼ばれる旅行関連商品のすべてとクロスセルという、旅行会社において画期的な販売手法を体系的に解説。

『旅の売りかた入門―もっと売るための広告宣伝戦略』単著 イカロス出版(2005)

形をもたず目に見えない「旅行」という商品を販売する旅行会社にとって広告宣伝は生命線だ。旅行会社の企画マンの視線に立ち系統的かつ平易に解説したものである。机上に置いてマニュアルとしても活用できる。

【インバウンドビジネス】

『インバウンド実務論―インバウンドを1から学ぶ14章』単著 全日本情報学習振興協会(2017)

インバウンドを学ぶ大学生、専門学校生、既にインバウンドビジネスに携わっている人や、これからインバウンドビジネスに挑戦する人に向けて、インバウンドの基礎知識、インバウンドビジネスに取り組む上で必要不可欠な基本知識・ノウハウを14章に構成し、体系的に解説する。大学教科書多数採用。

『「澤の屋旅館」はなぜ外国人に人気があるのか』 単著  彩流社(2010)

驚異の客室稼働率95%を誇る澤の屋旅館。その9割が外国人。外国人宿泊客の受け入れを始めて延べ14万人。クチコミで訪れ、日本式の「家族旅館」を味わう外国人旅行者たちの笑顔。経営再建と町おこしを同時になしとげた「澤の屋」の奇跡をレポート。下町のビジット・ジャパン・キャンペーン。共同通信書評配信。

【観光まちづくり/フードツーリズム】

『フードツーリズム論』単著    古今書院(2013)

日本のツーリズムにおいて重要な位置を占め始めたフードツーリズムについて、その実態とステータスを、歴史的変遷、広範な旅行者を対象とした調査、フィールドワークなどから体系的、実証的に明らかにし、類型化を試みたものである。また、全国各地で取り組まれている観光まちづくりにおけるフードツーリズムの活用のあり方を実態に即しながら、マーケティングの視点から分析した。

『食旅と農商工連携のまちづくり』共著   学芸出版社(2011)

「農商工等連携促進法」や「中小企業地域資源活用促進法」の成立により農商工連携の取組みが全国に広がっている。しかし商品はできても売り方が分からないという地域も多い。そこで本書では、地域の味力をフルに活かした商品開発と、観光とタイアップしたマーケティングによって確実にファンを増やす「食旅」の手法を紹介する。

『食旅と観光まちづくり』単著    学芸出版社(2010)

食は最大の観光資源!高級食材からB級グルメ、農家レストランまで、ユーザーは何を望んでいるのか、どうしたら来てくれるのかを、旅行者の行動や意識の調査結果をもとに検証。地域の「食」や「食文化」を観光資源として磨き、旅行者を呼ぶまちづくりを実践している地域や、ツアー企画者に最適。食旅で元気な代表的なまちも紹介。

『食旅入門―フードツーリズムの実態と展望―』共著    教育評論社(2007)

旅の目的の上位に「食」がこの10数年あげられている。その土地に行って「本場」の料理を「本場」で食べてみたいという欲求は強く、すべての旅行の大きなモチベーションとなっているといって過言ではない。「食」は重要な観光資源として注目をされており、新しい「食」を創造し、アピールしている都市もある。このような「食」を観光資源とした「フードツーリズム」を「食旅」と名づけ、その実態と旅行者の動向、これからの展望についての調査・研究レポート。旅のマーケティングブックス。朝日新聞書評掲載。

【観光まちづくり/コンテンツツーリズム】

『地域は物語で「10倍」人が集まる コンテンツツーリズム再発見』共編著 生産性出版(2021)

地域創生のパラダイムが変わった。アニメ、 ゲーム聖地巡礼、 大河ドラマ、 朝ドラマ、推理小説、文学、映画、絵ハガキ・・・の舞台が観光資源へ。 コンテンツで地域を活性化するヒントが満載。地域のコンテンツの物語性を観光資源として活用するコンテンツツーリズの実践例を紹介。コンテンツツーリズム学会の第2弾、コンテンツツーリズム再発見。所長安田は編集と第8章「シネマツーリズム」を担当執筆。

『コンテンツツーリズム入門』共著     古今書院(2014)

地域のコンテンツの物語性を観光資源として活用するコンテンツツーリズの実践例を紹介。地域に「コンテンツを通じて醸成された地域固有のイメージ」としての「物語性」「テーマ性」を付加し、その物語性を観光資源として活用するコンテンツツーリズムの学術的研究、普及及び事業化を視野に入れ実践活動を行う学術学会として2011年に設立されたのがコンテンツツーリズム学会だ。学会主要メンバーによる入門書。所長安田は編集と第2章「シネマツーリズム」を担当執筆。

【旅のマーケティングブックス】

『鉄旅研究―レールウェイツーリズムの実態と展望―』共著    教育評論社(2010)

「鉄子」や「鉄ちゃん」といった鉄道ファンを指す言葉が一般的に使われるようになってきた。また、一部の愛好者だけだった鉄道ファンが、名実ともに市民権を得て表舞台で活躍を始めた。それらは、いよいよ本格的な鉄道ブームが起こる前兆かもしれない。鉄道は、旅の移動手段にも目的にもなっている。様々なスタイルを持つレールウェイツーリズムを「鉄旅」と名づけてその実態と旅行者の動向についての研究レポート。日本図書館協会選定図書。

『島旅宣言―アイランドツーリズムの実態と展望―』共著            教育評論社(2009)

離島への旅行は、確かな旅気分を実感し、島独特の自然や歴史・文化が堪能できる。「島旅」に関する最新データを分析し、島おこしのヒントとなるこれからの旅のスタイルを提案する。日本図書館協会選定図書。

『祭旅市場―イベントツーリズムの実態と展望―』共著    教育評論社(2008)

日本では祭りやイベントが全国各地で行われている。祭・イベントは、地域の観光資源となり、まちを活性化させる力がある。「祭旅」に関する最新データを基に、地域再生の切り札となる新しい旅の在り方を提案する。

『長旅時代―ロングツーリズムの実態と展望―』監修    教育評論社(2007)

日本も欧米先進国並みの長期間の完全休暇を楽しむ時代が、もうそこまで来ている。しかも、日本の長期旅行は欧米流のワンパターンの滞在型ではなく、それぞれの趣味志向に合わせたバリエーション豊かなものになるだろう。この芽生え始めた日本のロングツーリズムを私たちは「長旅」と名づけ、その実態と旅行者の動向、これからの展望についての調査・研究。

『長旅時代―ロングツーリズムの実態と展望―』監修    教育評論社(2007)

日本も欧米先進国並みの長期間の完全休暇を楽しむ時代が、もうそこまで来ている。しかも、日本の長期旅行は欧米流のワンパターンの滞在型ではなく、それぞれの趣味志向に合わせたバリエーション豊かなものになるだろう。この芽生え始めた日本のロングツーリズムを私たちは「長旅」と名づけ、その実態と旅行者の動向、これからの展望についての調査・研究。

【検定公式テキスト】

『新版 インバウンド実務主任者認定試験 公式テキスト』単著 全日本情報学習振興協会(2021)

インバウンドビジネスに携わる方、携わろうとしている方が取得を目指す資格、「インバウンド実務主任者認定試験」主催団体が発行する公式テキストです。
日本のインバウンドについて、コロナ禍前までの最新情報に更新するとともに、コロナ後を見据えた新課題「アフターコロナのインバウンド」が新規に追加されました。

『観光検定公式テキスト』単著  全日本情報学習振興協会(2020)

「観光検定」認定試験受験のため公式テキスト。観光ビジネスに携わる人やこれから観光ビジネスに挑戦する人、旅行好きの人に向けて、観光学の基礎、観光実務の基本、観光ビジネスのスキル、観光まちづくの手法、国内外の観光資源等、観光の幅広い知識を体系的に解説する。

『インバウンド実務主任者認定試験 公式テキスト』単著    全日本情報学習振興協会(2017)

「インバウンド実務主任者資格」認定試験受験のため公式テキスト。インバウンドビジネスに携わる人や、これからインバウンドビジネスに挑戦する人に向けて、インバウンドの基礎知識、インバウンドビジネスに取り組む上で必要不可欠な基本知識・ノウハウを体系的に解説する。

【全集・事典等(部分担当)】

『観光学全集第6巻 観光産業論』分担執筆   原書房(2015)

観光産業の構造と現状を分析。宿泊業、交通運輸業、旅行業、その他の観光関連産業などから実務経験者や専門家らを執筆陣に加え、各産業の発展史から市場、業界構造、今後の課題までを解説。担当執筆、所長安田は第6章「飲食と観光」、日本のフードツーリズムを論考。

『美しき日本 旅の風光』日本交通公社監修  ジェイティビィパブリッシング (2014)

有識者による選考を経た美しい日本の観光資源約450件を、美しい写真で構成。北海道から沖縄までをエリアごとにまとめ、風景だけではなく、伝統文化、神社仏閣、温泉、街、食、祭、芸能など、いつまでも残しておきたい日本の大切な資産としてご紹介する。所長安田は観光資源評価委員会専門委員として食の選考に参加。

『世界の食文化百科事典』 丸善出版 (2021)

食べるという行為は、生態学的、栄養学的充足を満たす以上の役割を担ってきた。食べ物は最も原始的な富の形態として生産、貯蔵、交換を通じ経済活動を構築し、地域の風土と結びついた食べ物は、人々のアイデンティティと深い関わりをもつ。本事典は,食文化の体系を理解するための基礎的・学際的な知識を提供する一冊である。部分執筆、「フ-ドツーリズム」の項を所長安田が担当、解説執筆。