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一九四〇 命の輸送(彩流社)

〈命のビザ〉を繋いだ、名もなき者たちの物語。

1940年春、ジャパン・ツーリスト・ビューローに入職して2年目の浅田海は、ニューヨーク事務所への赴任命令を受け、太平洋を越え米国大陸にやってきた。着任後すぐ、奇妙な電話が事務所へ入電する。米国ユダヤ人協会からビューローへ協力を要請する一本の電話をきっかけに、海は壮大な運命に巻き込まれてゆく・・・・・・

ナチス・ドイツの苛烈きわめる迫害を、〈命のビザ〉を手に必死に逃げ延びたユダヤ人の果てしない旅路の陰には、使命に燃える、若きジャパン・ツーリスト・ビューロー職員たちの尽力があった。歴史の表舞台には上らない、ユダヤ難民救出のもう一方の真実を描く長編小説。

「お客を守り、旅をお世話するのがビューローの仕事。どんな旅でも」